ボランティア活動の継続・発展とボランティア組織の構造 : 福祉ボランティア活動を事例に
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概要
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本研究の目的は,地域社会のニーズに応える「ボランティア組織」が活動を継続的に行う際に必要になる,会の「ミッション」,会員の「リクルート」,活動経費,活動をすすめるための「学習」についてメンバーがどのように考えているのかを検討することである。札幌市の「Fボランティア」のメンバーを対象にした配布調査の分析に基づき,メンバーを4類型(コアメンバー,周辺I,周辺II,外延)に区分したうえで,詳細な面接調査を行った。その結果,ボランティア組織の「ミッション」や会員の「リクルート」など組織の継続・発展に関わる重要な問題について意見の不一致や対立がみられ,それは,とくにコアメンバーの内部において意見の違いがより顕著であることが明らかになった。組織の核であるコアメンバーは,意見の不一致や違いに気づき,意思疎通する機会を設け,会の課題について会全体で意見を交換する場を持つことが求められる。
- 北海道大学大学院教育学研究院の論文
- 2009-12-21
北海道大学大学院教育学研究院 | 論文
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