長距離走者の呼吸法に関する生理学的研究
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概要
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Breathing, including maximal intake of oxygen, ventilation and respiratory rate, was measured for two long distance runners. The subjects were examined by running on the treadmill, both before and at their maximal point. We studied the relation between records of a long distance run and respiration. The results were as follows; 1. The good runner's maximal intake of oxygen was higher than that of the poor one. The performance of a long distance run corelates positively with the ability of V o2max. 2. As for breathing, the good runner's respiratory rate was less than that of the poor one and his ventilation was greater. The good runner's oxygen removal was higher than that of the poor one.トレッドミル走により, 長距離走の記録(performance)に差がある2名の長距離走者のオールアウト走と最大下負荷走時における呼吸機能(酸素摂取量, 換気量, 呼吸数)を測定し, 長距離走の記録と呼吸機能との関連性について検討を行ない, 次の結果を得た。 1) 最大酸素摂取量は長距離走の記録に優れた走者が, 走記録に劣る走者の最大酸素摂取量を上回り, 最大酸素摂取能力と長距離走の記録との関連性が認められる。 2) 長距離走の記録に優れた走者と走記録に劣る走者の呼吸法を比較すると, 前者は1回換気量を, 後者は呼吸数をそれぞれ強調した呼吸法であり, 呼吸効率の指標である酸素摂取率は1回換気量を強調した呼吸を行なっている長距離走の記録に優れた走者が呼吸数に主因を置く呼吸を行なっている走記録に劣る走者の酸素摂取率よりも高率を示した。
著者
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