新らしい鑄造法
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概要
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機械,器具の大部分は,鑄物からできている.したがつで,鑄物自身の強さ,美くしさ,寸法の正確さ等が,機械の壽命,性能,精度,商品價値等を左右することが多い.機械,器具の部品は一般に鑄造した後,部分的に機械加工を施して用いるが,鑄放しのまゝで使用できる程度に表面が滑かで美くしく,寸法が正確であるならば,機械加工が少くてすみ手數もはぶけ,價格も廉くできるわけである.この目的のためには,わが國では繊維機械部品,ミシン等に對して戰後特に努力が拂われたが,米國,英國,ソ聯等の諸國では色々な考案のもとに,航空機部品,自動車部品等に對して,面白い鑄造法が試みられ,成功を納あている.普通の鑄造法に多くの研究がなされていることはいうまでもないが,こゝには特殊な鑄造法のみについて,最近の研究を紹介しよう.
- 誠文堂新光社,東京大学生産技術研究所 機械,Institute of Industrial Science, the University of Tokyoの論文
- 1950-07-01