香川県におけるオニバスの生育環境
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概要
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1. 1982年以降オニバスが発生したことのある香川県下48ヶ所の調査地で, オニバスの発生状況のほか, パックテストによる水質調査, アメリカザリガニの生息調査, ハス, ヒシ, アオコの発生状況の調査を行った。 2. CODについては15mgO/1以上, NH4濃度については1mgNH4/1以上, PO4濃度については1.5mgPO4/1以上の調査地ではオニバスが発生していなかった。 3. アメリカザリガニの平均捕獲数が1.5匹以上の調査地ではオニバスは発生していなかった。 4. アオコが発生した調査地やハスが被度50%以上生育していた調査地でも, オニバスは発生していなかった。ヒシ類についてはオニバスの発生と関係がなかった。 5. オニバスの阻害要因として, 富栄養化と関連した要因以外の要因もオニバスの発生に大きな影響を与えていること, 個々の調査地によってオニバスが発生しなかった理由は様々であることがわかった。
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