アツケシソウ種子の脱落と発芽能力
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概要
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アツケシソウの種子の脱落のしやすさと発芽能力との関係を検討するために, 種子が親植物からいつ頃脱落しはじめるのか, 種子の付着力は時間とともにどのように変化するか, 開花後どれくらいの時期から発芽能力が備わっているか, またその発芽能力はいつ頃まで維持されるかについて調べた。 得られた結果は次のとおりであった。 (1)種子の脱落の割合は, 10月29日採集以前では5%未満であったが, 11月4日採集以降急に脱落の割合が多くなり, 11月18日採集では30%程度のものが脱落していた。 (2)付着力は, 12月, 1月の測定では, 10月29日採集以降になると付着力が弱くなった。12月, 1月の測定でかたくくっついている種子も8月, 9月になるとほとんどが20g以下になり, 採集日のちがいによる付着力の差は小さくなった。 (3)4月12日播種した場合, 10月4日採集のものは発芽したが, その数はごくわずかである。10月9日採集になると蒸留水では80%, NaCl水溶液では70%の発芽能力が備わっていた。アツケシソウの開花は9月20日頃, 最も顕著に見られ, 開花後約20日で発芽能力が備わることがわかった。 (4)発芽は12月から1月にかけてよくなる傾向を示し, 4月頃発芽が一番よくなった。その後, 蒸留水では6月7日, NaCl水溶液では5月24日播種以降, 発芽が急速に落ち, 7月21日播種ではほとんど発芽しなくなった。 (5)発芽に要する平均日数は12月から1月にかけての播種では多くの日数がかかるが, しだいに発芽にかかる日数は短くなった。そして, 蒸留水では4月26日, NaCl水溶液では5月10日播種で発芽にかかる平均日数が一番短くなり, その後は, 平均日数が増えた。また,NaCl水溶液下での発芽にかかる平均日数は, どの播種日, 採集日でも蒸留水より...
論文 | ランダム
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