香川県内河川におけるモンカゲロウ属3種の分布--とくに標高・勾配との関係について--
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概要
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The distribution of three species of Ephemera nymphs and its relation to altitude and gradient were studied by the data of research group of natural environment conservation in Kagawa prefecture. E. japonica occurs in mountain regions and its vicinities, not only in the Sanuki mountains but in the Goshikidai mountains, and occurs exclusively above 451m in altitude. E. orientalis is distributed mainly in open fields under 100m in altitude, but sometimes occurs just above dams even in higher places : this suggests the relation between the occurrence of this species and lentic conditions. E. strigata is widely distributed both in mountains and open fields, but absent above 450m and poor under 50m, in altitude.香川県自然環境保全調査会の調査資料にもとづいて, 香川県内河川におけるモンカゲロウ属3種の分布と標高および勾配との関係について分析した。E. japonicaの分布は山地部あるいはその周辺に限られ, 標高451m以上ではこの種のみが出現する。また, 香川県南部の讃岐山地だけでなく, 地理的に離れた北部の五色台山地にもこの種が分布する。E. orientalisは, 標高100m以下の低い場所に多いが, 山地部でもダムの直上など勾配の緩い場所では出現する例があり, この種の分布が止水的環境と結びついていることが示唆される。E. strigataは, 山地・平野部の両方に広く分布するが, 上流でも標高450m以下に限られ, また標高50m以下では出現地点が少ない。
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