シオン寮在寮生の寮生活に関する意識(女子大学寮に関する心理学的・歴史的研究)
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概要
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シオン寮在寮生の寮生活に関する意識を把握するため、2000年11月から2002年10月にかけてopen-ended interviewを行った。面接音数は延べ43名であった。入寮時のストレスは大きいが、殆ど全員が乗り越え寮生活に何とか適応していく。大抵の入が、在寮中に何度かは同室音との関係に苦しむ体験をするが、約8割の入が卒業まで寮に残り、そのほぼ全員が、2年間寮生活を送ったことをプラスに評価し達成感を抱いて卒寮する。しかし、日常は、規則を当然のこととして受け容れ寮に対して肯定観をもって過ごす入ばかりでなく、規則に対する不満を抱えたまま生活する人も多い。その両群は、学業意識・寮の規則に対する意識に大きな達いが見られるが、後者には、不快なことを避け、快ばかり求めがちな現代の時代風潮の影響を見ることができるだろう。
- 青山学院女子短期大学の論文