異形の平常-T・Sエリオットの現象学的視点-
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概要
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この試論は、T・S・エリオットの思想の核心と思えるところを叙述するものである。叙述とはいっても、その為にとりあげる個所の選択をはじめとし、全く公平無私の叙述は不可能で、解釈が入ってこざるをえない。特に彼の如くその思想が一見断片的でいわゆる体系を拒否したかに見えるものを、論文というものの性格上、関連づけてゆくことは彼の思想そのものの生命を傷つけてしまいかねない。彼は自分のトポスに立ち、その視点から観察できるかぎりのものを発言しているからである。しかしこうした危険を冒しても、このような作業が必要と思える所以は、彼の思想に対する数多くの無理解である。一口試食してみたとたんアレルギーを起こすような彼への批評がある。
- 明治大学文芸研究会の論文
- 1986-01-31
著者
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