水熱反応を利用したスラグや飛灰中の重金属の溶出制御
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概要
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製鋼プロセスやゴミ処理・下水処理の現場から大量に発生する溶融スラグの資源化(利材化)が求められており、水熱処理法(高温・高圧水を用いた方法)が有望視されている。水熱反応を利用することで、処理後のスラグに新しい機能の発現、すなわち付加価値化が可能であり、新素材の開発へも期待が膨らむ。しかし、スラグには数種類の重金属が場合によっては高濃度で含有されていることも多く、製品化した際の重金属溶出が懸念される。そこで本研究では、水熱反応による溶出制御を行うことで、スラグや飛灰に含有される重金属(水銀、クロム、ヒ素、鉛、亜鉛など)が、物理的に封じ込め可能であること、さらに化学的にも難溶性化合物への転換が可能であることを示した。
- 2008-03-30
著者
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