聴覚障害幼児の日本語対応手話の習得に及ぼす手話ビデオ教材の効果
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概要
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聴者の両親を持つ3歳代から5歳代の聴覚障害幼児8名を対象に,日本語対応手話と音声言語の同時提示によるビデオ教材を視聴させ,これが聴覚障害幼児のコミュニケーション行動にどのように影響を及ぼすかを検討した。その結果,以下のような傾向が示された。教材を提示する前後の比較において提示後の方が手話単語の熟知度の成績が向上していた。発音明瞭度の面で教材提示効果は認められなかったが,語連鎖課題や語彙理解力も成績が向上していた。これらのことから日本語対応手話習得に対して試作したビデオ教材の提示効果が認められたと考えられた。
- 2006-02-28