小学校における特別支援教育システムの構築 -支援に対する教師の「とまどい」から-
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概要
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本研究では、「特別な支援を必要とする児童」への支援を行う担任教師へのライフストリー・インタビューを行った。その言説の中から、子どもの見せる出来事への教師が感じる違和感としての「とまどい」に焦点をあて、小学校における特別支援教育システムの構築について考察する。おりしも、特別支援教育が本格施行され2年目の時期であり、特別支援教育に対する認知度は前年度以上に進みつつあるように感じられる。しかし、それと比例して、様々な課題も見え始めている。時代は特別支援の価値観が要求され、これまでと違った見方、支え方が要求されるようになり、より細やかな支援をしていく流れができていくように感じられる。校内委員会、支援体制、チーム支援、専門機関との連携等の体制整備の形は、驚くほどの速さで進んでいった。しかし、その中でとり残されてしまったのが、支援する側の心である。そこで支援経験のある担任教師へのライフストリー・インタビューを行うことで、支援する側の心の動きを「とまどい」の変容を通してみることで、共感できる他者、内なる共感できる他者とのやりとりとその重要性が示されてきた。これは小学校における特別支援教育システムの構築に対して一つの視点となりうると考えられた。
- 琉球大学教育学部附属障害児教育実践センター,Educational Clinical Center for Children with Disabilities Faculty of Education, University of the Ryukyusの論文
- 2009-03-31
琉球大学教育学部附属障害児教育実践センター,Educational Clinical Center for Children with Disabilities Faculty of Education, University of the Ryukyus | 論文
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