沖縄県における特別支援教育体制整備の現状と課題 ~平成17年度及び18年度特別支援教育推進事業を基に~
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概要
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本研究では、沖縄県でこれまでに行われてきた特別支援教育ネットワーク構築の過程を見直すことで現状を把握し、さらにこれまでに生じた様々な課題について整理をする。最終的には、それらに基づいて今後の沖縄県の特別支援教育の有機的なネットワークを構築していくための手がかりと方向性を明確にすることを目的とする。具体的には県内6教育事務所の所管地域における特別支援教育ネットワークの異同をまず明らかにし、平成17年度から翌18年度の沖縄県の特別支援教育ネットワーク構築の変遷について検討を加えた。地域レベルのネットワークについては、教育事務所ごとに設置された地域特別支援連携協議会により、各地域における特別支援教育のための関係諸機関とのネットワーク構築については、その大枠がほぼできたことが明らかとなった。学校内の特別支援教育体制を見てみると、小中学校の教員に関しては年々特別支援教育の理解が進んでいる反面、子どもの実態把握が未だに充分とはいえず、校内体制の整備についても今後の課題とされた。学校レベルにおいては特別支援教育に関する体制作りは未だなお発展途上の段階と言わざるを得ない。これらのことから、平成17年度はいわば「特別支援教育体制推進のための準備期間」、一方平成18年度については「特別支援教育体制推進の大枠形成」の時期であったといえる。これら地域や学校レベルの具体的な課題を認識しつつ、今後は県全体を統括する広域特別支援連携協議会においてもまた、各地域のニーズに応じた支援を県レベルで指導・推進していくことが重要な課題であるといえよう。
- 2008-03-31
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