児童が認知した親の態度が児童の学習統制感におよぼす影響
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概要
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本研究の目的は、児童が認知した親の態度が児童の学習意欲に及ぼす影響について検討することであった。沖縄県の小学校5・6年生438名を調査対象として、調査尺度は(1)親の態度尺度6項目、(2)学習意欲尺度は、CAMI Plus尺度56項目を実施し、主な結果は、以下の通りであった。(1)親を「熟達志向的態度」と認知した児童は、学業達成の手段として内的要因(「自己の達成の統制感」「手段保有感:努力・能力」)を高く保有していた。(2)親の「熟達志向的態度」は、児童の[他者との関係]の信念を育てる変数となっている。(3)親を「遂行志向的態度」と認知した児童は学業達成の手段として運を高く保有していた。(4)親の「遂行志向的態度」は、児童の[他者との関係]の信念を弱める傾向があった。以上のことから、児童の学習意欲を高めるためには、親は熟達志向を重視していると児童に認知させることが大切であることが明らかになった。
著者
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