【人畜共通感染症】 肺エキノコックス症
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
単包虫症では好発部位は肝であるが,肝病変なしに肺その他臓器に単独の病変が形成される症例も少なくない.非常に特徴的な画像所見が確認される症例が多く,これに基づき単包虫症を疑診,或いは確診できる症例が多い.一方,国内特に北海道に分布し,感染者の増加が懸念されている多包虫症では殆どが肝に限局された病変であり,肺その他臓器における多包虫症は肝からの転移として一般的に考えられており,肝病変を考慮することなく肺病変だけから多包虫症を疑うことは困難である.単包虫症と多包虫症との病態の著差を概説し,国内で肺多包虫症と確定された具体的な2症例を呈示し解説した
著者
関連論文
- 摘出病巣部のパラフィン包埋切片を用いたミトコンドリアDNA解析によって確定診断された有鉤嚢虫症例
- 脳有鉤嚢虫症:症例報告と血清診断における最近の進歩
- エキノコックス症に関する診断法の進展
- 【人畜共通感染症】 肺エキノコックス症
- バイオハザードを必要としない肝多胞虫症のマウスモデル
- 旋毛虫感染マウスの治療におけるMebendazoleの投薬法の検討
- LevamisoleとMebendazoleによる旋毛虫感染マウスの治療実験