現代保守主義とネイション
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概要
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1980年代以後,日本における保守主義の復権が著しい。保守主義は,現に存在する「或るもの」を保守する思想である。だが,保守するべき「或るもの」は具体的でなく,状況によって異なる内容をもつ。フランス革命後に,それに対抗する形で成立した古典的保守主義は旧政治体制を志向しており,内容的に明確なものであった。しかし,近代的保守主義は資本主義の成立した19世紀中葉以後,変質を遂げる。同様にして,現代の保守主義もまた歴史的条件の変化の中,否応なく変質を蒙った。それは,とりわけ近代的ネイション(私的所有と大衆民主主義)形成を前提しながら,ネイションの基礎をなす人権や民主主義を否定し,公共精神を称揚するという,自らの前提を掘り崩す本質的な自己矛盾を抱えている。本研究ノートは,現代保守主義のこうした矛盾を,民主主義批判,戦後思想批判,ナショナリズムの結合等の視点から解明している。
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