ジベレリンおよび低温処理がセルリーの種子発芽に及ぼす影響
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概要
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セルリーにおける種子発芽の促進を目的として,異なる温度条件下でのセルリーの発芽に及ぼすジベレリン濃度と低温湿潤(5℃・暗黒)処理の影響について調査した.その結果,30℃ではジベレリンによる発芽促進効果は見られなかったが,20,25℃条件下では播種前にGA_3-lmg/1処理を行うことにより,発芽開始が早くなった.一方,播種前に低温湿潤処理を行った場合,20℃条件下でわずかに発芽促進効果が見られたが,それ以上の温度では,効果は認められなかった. 以上のことから,セルリー種子の発芽促進には播種前のジベレリン処理が有効であることが明らかになった.Gibberellin and wet low temperature treatments were carried out to establish the methods for accelerating seed germination under different temperatures in celery. Although there was no effect of gibberellin on seed germination at 30℃, 1mg/l GA_3 treatments prior to seed sowing accelerated seed germination under 20 and 25℃. Wet low temperature treatments were not effective for promoting seed germination except the slight positive results at 20℃. These results suggest that gibberellin treatments before seed sowing were useful for accelerating seed germination in celery.
- 九州大学農学部附属農場,University Farm, Kyushu Universityの論文
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