後腹膜出血により診断された腎動静脈瘻の1例
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概要
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51歳男性。患者は突然の右側腹部痛を主訴に, 腹部CTにて右腎を中心に血腫を伴う後腹膜腔への大量出血を認め, 精査加療目的で入院となった。選択的右腎動脈造影にて腎動静脈瘻破裂による右後腹膜腔への出血と診断され, 金属コイルを用いて選択的塞栓術が行われた。その結果, 術後, 高血圧を認めたものの, 血清の活性型レニン定量は正常範囲内であり, 内服加療を開始した。そして第27病日の造影CTでは血腫の増大は認めず, 以後, 経過良好にて退院となった。
- 泌尿器科紀要刊行会の論文