英文法の「世界」-ある英文法の講義の試みから
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概要
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はじめに,「世界」という標題が何を意図しているかに触れるべきであろう.「~の世界」というフレージングは,いく重にも多義でありうるからである.「~の世界」という書名,例えば,「フラワーアレンジメントの世界」から,その本の性格や内容を正確に予測することはむずかしい.地理的な意味での世界を中心的な話題としているものでないとまでは推測できるとしても,フラワーアレンジメントという芸術領域にうとい読者を対象にするガイド風の軽い読み物ではないかと推測して当たることもあるかもしれないが,予想以上に濃厚な内容であるかもしれない.本稿は,その副題が示すように,大学生(教育学部英語科2年次)を対象に行われた「英文法の講義」をもとにしているという性格からいって,軽い読み物を意図したものでないことは自明であろう.とはいうものの,相応の入門的色調を帯びることは避けられない.
- 岩手大学教育学部英語教育講座の論文
- 2000-03-15
岩手大学教育学部英語教育講座 | 論文
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