特別支援教育における健康支援をめぐって ─病弱者・重度重複障害者への支援の展開に向けた試論─
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概要
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肢体不自由教育や病弱教育において, 健康に困難さを抱える児童生徒への教育・支援は重要な課題である。とりわけ, 障害の重複化・重度化が指摘される昨今において, 「生きる力の育成」をどのように捉え, 教育実践を行うのかが問われることになる。本稿では, 上述の問いに対して, 健康という概念を改めて吟味し, その意味するものを整理した上で, 従前の障害児教育における治療教育モデルに加えて, 予防教育モデルの必要性を呈した。また,重度重複障害児や病弱児といった健康に困難さを抱えやすい子ども達に対する健康支援の必要性と自立活動の5区分を踏まえて, 今後の特別支援教育における積極的健康支援の展開について論及した。終わりに, 「概念としての健康」から「行為としての健康」への転換について, 筆者の見解を述べた。
- 2008-02-29
著者
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