片側の白内障があり虐待が疑われた兄妹例
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概要
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7歳2カ月男児,5歳8カ月女児.皮膚症状や骨折,頭蓋内出血を伴わない眼症状のみの被虐待児症候群の兄妹例を報告した.兄は6歳4カ月時に右白内障手術を受けたが,術後1カ月半に新たな右の水晶体偏位を認め,妹にも同側の白内障,網膜剥離および眼窩周囲の出血斑が確認された.兄妹とも同側の眼外傷を呈したため,虐待による眼症状と判断し,児童相談所で一時保護となった.本症例は,母の育児不適切のため乳児期から地元の保健師・児童相談所・母子通園センターが関わって在宅指導を行っていたにもかかわらず,眼症状の発生を防ぐことができず,介入の困難さを再確認した
- 小児愛育協会の論文
著者
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雨宮 聡
旭川厚生病院小児科
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山本 美智雄
旭川医科大学医学部小児科
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山本 美智雄
北海道立旭川肢体不自由児総合療育センター (小)
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山本 美智雄
旭川医科大学 小児科
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北畑 歩
北海道立旭川肢体不自由児総合療育センター小児科
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