「福祉」の規範理論について(1)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
「福祉」の規範理論の最近の研究動向について研究ノートとして整理したものである。その整理にあたって、一つには、「福祉の公共哲学」を提唱する代表的存在である塩野谷祐一の『経済と倫理』の一つの章である「社会保障の倫理学」の研究内容について概観した。二つには、最近、法規範の基礎付けに「自律的」な個人像が措定されているといわれており、その研究内容について、人権論、憲法理論、社会保障法にわたって整理した。三つには、特に社会連帯の根拠が大きく揺らいでいるという注目すべき議論について、斎藤純一(2004)の「社会的連帯の理論をめぐって」とロザンヴァロンの『連帯の新たなる哲学』を基に整理した。
- 2007-03-31
著者
関連論文
- 福祉と経済思想の関係 : とくにA.マーシャルとポラニーに着目して
- アダム・スミスの『道徳感情論』と福祉の規範理論との関係について
- 「福祉」の規範理論について(2、完)
- 「福祉」の規範理論について(1)
- 『現代福祉研究』の創刊にあたって : 現代福祉学部の教育研究の意義と課題