社会への貢献を目指す起業家の分析 : 計量的手法を用いて
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概要
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本稿では、どのような人が社会貢献を目的とする起業を行う傾向が高いのかということを、アンケート調査の個票を用いた計量手法によって検証する。これまで、社会貢献を目的とした事業に関する実証研究は事例分析が多い。また、NPOやボランティア団体などを対象とするアンケート調査からは、社会への貢献志向を持ち企業という組織形態で事業を展開させているケースの状況は見え難い。そのため、分析では、新規開業する事業者への融資実績が多い国民生活金融公庫の調査データを用いて、地域や社会の役に立つために行う起業を「社会貢献型企業」、自分自身の経済的利益の獲得のために行う起業を「自己目的型企業」と分類し、各々の企業と経営者の特徴をクロス集計と二項ロジスティック回帰分析によって明らかにする。また、創業時年齢に応じて、起業に結びつく要因にどのような違いがあるのかということも指摘する。
- 横浜国立大学技術マネジメント研究学会の論文
- 2006-02-28
横浜国立大学技術マネジメント研究学会 | 論文
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