1965年、長崎県における日本脳炎流行の疫学的研究 : 第1報 コガタアカイエカよりの日本脳炎ウイルス分離状況
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概要
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1965年5月11日より,同11月5日迄の間,県下南高来郡愛野町畜舎において,C. tritaen.の季節的消長を観察すると共に,同年4月14日より10月1日迄の間に採集したC. tritaen.♀,38,443匹,402プール(1プール,100匹を標準とする)より哺乳マウス脳内接種法によりJEV分離を行ない,次の所見を得た.1) C. tritaen.が最初に夜間畜舎に出現し,同時に吸血行動を行なっているのが発見されたのは4月14日であり,5月24日には♂蚊の出現と共に急激に採集個体蚊数が増加し,以後6月下旬に小さい山をつくり,7月中旬の一時的減少後又急激に増加して,8月上旬に最大のピークを作り,以後除々に減少し,11月5日にも尚小数の残存を認めた.この季節的消長は,1964年5月19日以後の消長に比べ大差を認めなかった.2) C. tritaeu.よりJEVが分離されたのは,6月21日より7月20日迄の間で,この間,分離率が最高を示したのは7月7日である.これを1964年の所見に比べると分離期間の時間的遅延が顕著であったが,分離率は1965年の方が高かった.3)採集時肉眼的に判定した吸血蚊と未吸血蚊の別々に構成したプールからのJEV分離率は両群間に顕著な差を認めなかった.The authers have reported an unusual pattern of infection of the vector mosquito of Culex tritaeniorhynchus with Japanese encephalitis virus (JEV) in 1964 in Aino-machi, Nagasaki prefecture, namely, the mosquito infected with JEV was seen in mid-May which
- 1966-03-23
論文 | ランダム
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