人間関係と接続詞のスタイルシフト ―大学生・大学院生世代の雑談時の接続詞の使い方―
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概要
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本稿は、大学生・大学院生世代の雑談時の接続詞の使い方に焦点をあて、人間関係と接続詞のスタイルシフトとの関係について議論する。調査資料は、宇佐美(2005)「BTS による多言語話し言葉コーパス:日本語会話1」に収録されている4つの異なる人間関係(初対面・友人・親しい女性同士の友人・親しい男性同士の友人)で使用された接続詞で、2通りの見出し語規定を設定し調査した。その結果、1)標準形を見出し語とした規定では、初対面と友人以上の関係において使用する接続詞数に差が示され、接続詞の種類では友人と親しい友人との間に差が示された。2)異形を別見出しとした規定では、会話相手との関係が近づくにつれ、方言、音脱落短縮、音韻変化+音脱落といったスタイルシフトが起こりやすくなることが明らかになった。これは接続詞の位相差と捉えることができ、会話相手との人間関係が接続詞のスタイルシフトを誘因することが示唆された。
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