66.岐阜県中部地震-1969年9月9日-の余震観測
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概要
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9月9日の岐阜地震は犬山地震観測所の北方約50kmに発生し,数多くの余震が観測された.震源の精度をあげるため予備観測および郡上郡奥明方村奥住小学校における10日間の余震観測を追加した.犬山観測網のDataにより9月20日より11月30日までの余震の分布を調査した.余震は主震の南東約3km地点を中心にとしNW-SE方向にのびる二次元の正規分布で近似できる.標準偏差は推定断層に垂直および平行な方向にそれぞれ2kmおよび4kmであった.この余震の中心は古生層,濃飛流紋岩の境界をなす構造線と一致し,観測された余震は主震に伴った断層がこの構造線により大きな残留歪を生じたことを示していると考えられる.|Since the earthquake of September 9, 1969 occurred at about 50km north of the Inuyama Seismological Observatory, a number of aftershocks were recorded at four recording stations: Inuyama, Sinpukuzi, Takazawasan and Ohira. It was intended immediately after the main shock to conduct a preliminary observation of damage and aftershocks for the estimation of the aftershock region and to find the best complementary recording site for the determination of hypocenters. During the two-day observation beginning Sep. 10, we could not find on the ground surface any sign of an earthquake fault. The observed P-S duration times however suggested that the depths of the aftershocks were very shallow.
- 東京大学地震研究所,Earthquake Research Institute, University of Tokyo,名古屋大学理学部地球科学教室の論文
- 1971-02-27
著者
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