ゲーテの「ファウスト」における数の象徴
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ゲーテの「ファウスト」において数,及び数に関する表現を調べてみると,予想した以上にその表現が多用されていることが判明した。「ファウスト」は実に様々なテーマと問題を提起する難解な作品であるが,本稿は,数の面に即して,「ファウスト」の解読に一歩でも近づこうとする試みのひとつである。その考察にあたっては,数量的な数値としての数というよりは,むしろ,それぞれの数の根底に潜む本質的な概念,或いは象徴的な意味を中心課題とした。「ファウスト」において重要な意味を持つと思われる数は「一」から「十」までのようである。それぞれの「章」を設けて,「ファウスト」における数の用法を観察し,そしてその概念,或いは象徴を様々な観点と比較しながら考察してみることにする。
- 慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会の論文
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会 | 論文
- 訂正表 Painleve性(慶應義塾大学日吉紀要自然科学No.32,pp.1-37,2002年)の訂正表
- Painlevé性 : 可積分判定法という観点から
- モーリス・ド・ゲラン『ラ・バカント』(翻訳)
- モーリス・ド・ゲラン『ル・サントール』(翻訳)
- バルベー・ドールヴィイ『歴史の一頁(一六〇三年)』(翻訳)