英語授業におけるラポール構築のためのスピーチ活動
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
今日,英語教育においてスピーチ活動は発信型の活動のひとつとして注目されている.しかしスピーチを行うまでのさまざまな過程を考慮すれば,生徒の人間教育的な側面においてもスピーチ活動は重要である.本研究では,特に教室内のラポール構築においてスピーチ活動が貢献し得るか,またどのように貢献し得るかを調査するものである.調査は幸野が担当した英語リスニングBの履修生を対象に行われた.津江はこの授業におけるティーチング・アシスタントであった.両著者は毎回授業の始めに英語スピーチと質疑応答の時間を設け,発表者にはコメント・カードによる聴衆からのfeedbackを与えた.さらに学期末に受講生を対象としてアンケート調査を実施し,回答に対して因子分析を行った.その結果スピーチ活動が教室内のラポールの構築に貢献し,この活動によって学生間及び学生と教師間におけるコミュニケーションが促進されたことが明らかとなった.