ブレヒトとデーブリン(1) : デーブリンの『ヴァトツェックの蒸気タービンとの戦い』
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概要
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京都工芸繊維大学 繊維学部学術報告(2004) 第29巻ブレヒトは『ヴァトツェックの蒸気タービンとの戦い』を読んで、「この本が好きだ」、「共鳴する理念」を感じたと若い頃の「日記」に書いている。では、ブレヒトはこの世評も芳しくなく、売れ行きも極めて悪かった作品のどこに感激したのか。難解なこの作品の内容を紹介し、デーブリーンの小説論『小説の作者とその批評家へ』に基づいて彼の意図を論じつつ、ブレヒトの「叙事的演劇」という考え方の成立に与えたデーブリーンの大きな影響を考察した。
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