新潟県中越地方における冬期間の気温と風の時刻依存性の検討
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概要
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新潟県平野部における降雪の原因としては,北西季節風と陸風(陸から海へ向かう風)による収束や気温低下の影響が指摘されており,特に未明〜朝の時間帯で降雪しやすい.本研究では,この時刻依存性の要因について,新潟県中越地方におけるアメダスの風と気温の時別値の分析を行い,特に陸風に相当する南風成分に着目して検討した.この結果,沿岸部を中心に夜遅く〜朝の時間帯で陸風に相当する風向が出現しやすい傾向が確認された.過去6年間の統計データから,悪天が多く日射が弱い冬期の新潟県中越地方でも,海陸風/山谷風のように,気温の日変化に対応する風の日変化が存在することを示すことが出来た.
- 社団法人日本気象学会の論文
- 2014-07-31