2808 グラフ理論に基づくコミュニケーション・ネットワーク分析とケース教材開発(一般セッション)
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概要
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プロジェクトマネジメントにおける「組織行動」や「意思伝達」などのマネジメント要因は,コミュニケーションマネジメントの対象として知識や知見が体系化されている.コミュニケーションというという目に見えない「現象」を「マネジメント」する際に求められる能力は,プロジェクトマネジャやチームメンバーの個人的な資質(コンピテンシー)によると説明されている.分析の対象として,著者が実際に指揮したプロジェクトの進捗会議おける意志決定のマネジメントプロセスを対象としてネットワーク分析を行った.プロジェクト管理における意志決定および合意形成プロセスにおけるコミュニケーションマネジメントの効果を,チームメンバーを取り囲むプロジェクトの連帯関係に着目して分析し,コミュニケーションのチャネルやルートを可視化するとともに,コミュニケーションの偏りや集中を定量化することを試みる.このようにしてプロジェクト進捗管理におけるコミュニケーションチャネルを可視化することによって,合意形成プロセスにおいて求められる「資質」を形式知化することが可能となる.この分析結果を基にしてケース教材のシナリオを設計することによって,より学習効果の高いケース教材の開発につながると期待できる.本論文では,上述の事例を対象にしてネットワーク分析を行った結果について述べるとともに,分析結果に基づいて開発したケース教材の開発について述べる.
- プロジェクトマネジメント学会の論文
- 2011-03-10
著者
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