精神科病棟における隔離・身体拘束最小化のための看護介入内容
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概要
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研究目的は精神科病棟の看護師が隔離・身体拘束を最小化するために実施している看護介入を明らかにすることである.精神科病棟での看護を3年以上経験した看護師12名に対し半構造化面接を行い,質的帰納的に分析した.その結果,精神科病棟の看護師は,【患者を知るための関わり】【協働関係を目指した関わり】【患者に自分や周りの状況への気づきを促す関わり】【他のスタッフと共に行動制限解除の可能性を拡大する】【患者の人権を尊重した関わり】を行っていた.これらの看護介入を行うためには,【患者の人権を尊重した関わり】を基盤にして関わっていくことが重要だと思われる.そして,これらの看護介入を経験の浅い精神科病棟の看護師が行いやすくなるためには,病院全体で,基本,隔離・身体拘束はしないという理念が共有される必要があると考える.
- 2014-06-20
著者
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宇都宮 智
独立行政法人国立精神・神経医療研究センター病院
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川内 健三
独立行政法人国立精神・神経医療研究センター病院
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坂下 利香
独立行政法人国立病院機構東埼玉病院
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熊地 美枝
独立行政法人国立精神・神経医療研究センター病院
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等々力 信子
独立行政法人国立精神・神経医療研究センター病院