「活動あって学びなし」の検証 : 小学校から大学までのキャリア教育の接続に向けて
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概要
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キャリア教育は、小学校から大学までの円滑な接続が求められている。しかし、実際に小学校から高等学校までに経験したキャリア教育は、大学に円滑に接続しているのだろうか。キャリア教育における学習活動の経験は、大学でどのような能力実感につながっているのだろうか。そこで、キャリア教育での学習活動は、「活動あって学びなし」なのか、という仮説を立て、本学で調査検証した。結果、次のようなことが明らかになった。 (1)近年小学校でキャリア教育がさかんに実施されている。 (2)キャリア教育を受けているか受けていないかということと、基礎的・汎用的能力が身についているかどうかの能力実感とは関係がない。 (3)キャリア教育についての役立ち感と、基礎的・汎用的能力が身についているかどうかの実感とは弱い関係しかない。 (4)キャリア教育が役立っていないと思う理由は、キャリア教育が抱えている課題である。 (5)大学でのキャリア教育の役立ち感と基礎的・汎用的能力が身についているかどうかの実感との関係で一番関係性があったのは人間関係形成能力である。 今後の研究課題としては、学校現場における実証的研究調査、キャリア教育の効果測定方法や効果の持続性、累積性などについて考える必要がある。
- 京都産業大学の論文
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