人間を知る(安全と人間)
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概要
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高信頼性のシステム開発や高信頼性組織の確立あるいは安全文化の醸成など,安全な社会の実現に向けたさまざまな取り組みがなされている.それらの取り組みが活発になるほど,忘れられがちなのが人間である.そこで本稿では安全の取り組みを行う上で人間を考えることの重要性について再認識すべく,さまざまな視点から「人間」や「人間を取り巻く環境」を捉えることを目的とした.はじめに,ヒューマンエラーに起因する事故のメカニズムと事故防止のための着眼点について論じ,本質的な防止策としてヒューマンエラーを誘発する背後要因に着目することが重要であることを述べた.それは背後要因(人間を取り巻く環境)を人間に適合させるという考え方であるが,それらの関係をどのように網羅的に捉えるかについてその枠組みを示した.ところで人間を取り巻く環境を人間に適合させるためには人間の特性について把握する必要がある.本稿では,人間の特性についてもある程度網羅的に捉えるための枠組みを示し,それに従いながらいくつかの人間の特性について述べた.
- 日本信頼性学会の論文
- 2014-03-01
著者
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