自由曲面光学を用いたマルチコアファイバ光結合方式の提案(フォトニックネットワーク関連技術,一般)
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概要
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光ファイバ通信は光ロス,効率に対して非常に厳しい分野であり,光ファイバの結合は各ファイバ光をコリメートする,或いは調芯して物理的なコンタクトする方式が一般的である.したがって,光学面がシフト,チルトする偏心光学系を用いることはこれまで想定されなかった.この光通信における常識を破ることによって,何か新しい有用なデバイスを提案したい.将来の基幹系光ファイバとして期待されるマルチコアファイバ(MCF)は,1本のファイバに複数のコアが存在するものである.非結合型MCFの各コアの信号は独立しているため,シングルモードファイバ等のシングルコアファイバ(SCF)に分岐,結合させる必要がある.光学的にMCFの断面を見ると,複数の高さを有する物体面であり,結合器は異なる像高のSCFに結像する有限光学系である.さらに,それぞれのコアは平行であるため,両側テレセントリック光学系が望ましい.自由曲面を用いた偏心光学系を適用することでMCFの全てのコアを一括してSCF束に結合し,低い挿入損失,小型,低価格な光結合方式の可能性を述べる.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2013-08-01
著者
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