Javaマルチスレッドプログラム向けの拡張ペトリネットを用いた実行の再現を利用したデバッグ支援ツールの試作
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概要
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マルチスレッドのプログラムはその実行の非決定性のために,バグを発見した時の状況を再現することが難しい.そのため,バグを発見した時のプログラムの挙動を,正確に把握するための情報を得ることが難しく,バグの原因の特定が困難になってしまう.そこで本論文では,ペトリネットを用いて Java 言語で書かれたマルチスレッドのプログラムの動作の可視化を行い,マルチスレッドのプログラムに再現性を持たせることでバグの原因の発見を支援する手法を提案する.従来のペトリネットではマルチスレッドの複雑な挙動を表現するには不十分である.そのため,本論文ではペトリネットの拡張も行う.提案手法を実現したツールを試作し,提案手法とツールの有効性を検証した.検証実験を行った結果は,本ツールを使用すると,本ツールを使用しない場合の約 33.6%の時間で,バグの原因を特定できた.このことから,本提案手法およびそれを実現したツールは,マルチスレッドプログラムのデバッグ作業効率を向上させることに有効であることがわかる.
- 2014-07-02
著者
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