外国人への共感を高める視点取得課題の効果 : 異文化理解の個人差に着目して
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は,どのような視点取得課題が外国人への共感を高めるのかを明らかにすることを目的としている。日系ブラジル人の解雇問題を取り上げ, その問題に関する二種類の文章と視点取得課題の有無によって,実験参加者(466名)は,4群に分けられた。本研究の結果から,外国人である日系ブラジル人の視点から書かれた文章を読み,日系ブラジル人の視点を取得する課題に取り組んだ群が,最も高い日系ブラジル人に対する平均共感得点を示した。また,少数派に無関心な者や保守的な考えをあまり有していない者も日系ブラジル人の視点を取得させる課題によって,外国人である日系 ブラジル人に対する共感が高まった。
- 同志社大学の論文
著者
関連論文
- 日本の教育政策における異文化理解教育の位置付け : 問題点と今後の方向性に関する一考察
- 日本人大学生の異文化理解に関する質問紙調査 : 異文化理解の意識に関わる諸要因の基礎研究
- K009 偏見低減教育の方法(2) : ステレオタイプと個人差の関係(口頭セッション2 社会心理学1)
- K008 偏見低減教育の方法(1) : 外国の写真を提示する実験結果から(口頭セッション2 社会心理学1)
- PG017 日本人大学生の異文化理解の意識に関する研究
- ネガティブなイメージを持たれている外国に対する偏見を低減する写真提示の効果
- 外国人への共感を高める視点取得課題の効果 : 異文化理解の個人差に着目して
- PE-088 多文化共生に対する考え方に影響を及ぼす表現方法の検討(社会,ポスター発表)