入院中の子どもの遊びに関する病棟保育士の認識
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
小児専門病院で勤務する保育士の入院中の子どもへの遊びに関する認識を明らかにすることを目的とし、小児専門病院の保育士7名を研究対象者とした。インタビュー内容は(1)保育士の遊びの効果についての認識、(2)遊びの場面で工夫していること、(3)保育士の属性等である。その結果、保育士が認識している遊びの効果は、【遊びによってより良い環境をもたらす】【遊びが子どもの病気の回復に影響する】であった。保育士の遊びの工夫は【年齢に合わせた遊びをする】【疾病による身体の治療状況に合わせる】【子どものニーズに合わせる】【日常生活に近づける】などであった。また、保育士は子どもの治療への恐怖や不安に対し心の準備をするという役割も認識していた。今後はさらに、病棟保育士が医療ケアチームの一員として、医師や看護師と連携・協働して遊びを提供することで、入院している子ども達の心理的な安定や治療効果を実証的に検証していく必要がある。
- 2013-11-20
著者
-
石橋 清子
群馬県立小児医療センター 第3病棟
-
石橋 清子
群馬県立小児医療センター 第二病棟
-
佐光 恵子
群馬大学大学院保健学研究科
-
金泉 志保美
群馬大学大学院保健学研究科
-
下田 あい子
群馬県立小児医療センター看護部
-
下山 京子
高崎健康福祉大学
-
都丸 八重子
群馬県立小児医療センター
-
松崎 奈々子
群馬大学大学院保健学研究科
-
石橋 清子
群馬県立小児医療センター
関連論文
- 養護教諭が行う慢性疾患をもつ児童生徒への支援と連携に関する現状と課題 : B市における養護教諭対象の調査から
- 1.ターミナル期にある子どもの父親への働きかけに関する一考察(一般演題,第12回群馬小児がん研究会抄録)
- OP30-2 ターミナル期にある子どもの父親への働きかけに関する一考察(ポスター 緩和ケア,第21回日本小児がん学会 第47回日本小児血液学会 同時期開催)
- OP28-1 小児における中心静脈カテーテル管理の検討 : 閉鎖回路を導入して(ポスター 日常生活の支援,第21回日本小児がん学会 第47回日本小児血液学会 同時期開催)
- 21.安全で確実な上肢抑制ができるパジャマの改良(第13回小児外科QOL研究会)
- 1.学童期にある子どもの看護を考える : 子どもの権利を視点として(一般演題,第10回群馬小児がん研究会抄録)
- 24.腸管脱出をきたし, ストーマ管理に難渋した児のQOL(第15回日本小児外科QOL研究会)
- イレウスの術前術後の看護;家族の不安と発達年齢を考えた看護の事例を通して (特集 イレウスの病態像・治療とケアのポイント) -- (事例にみる看護の実際)
- わが国における小児がん患児の家族への支援に関する文献的考察 : 近年10年間の文献分析から
- 東日本大震災被災地の子ども達へ 負けないで!
- ハイリスク児分娩と正常児分娩の母親の母性意識の違い
- 父親の育児に関する研究動向と今後の課題
- 保育所看護職者が認識している保育保健活動における困難感
- 保育所看護職者が認識している保育保健活動における役割
- 入院中の子どもの遊びに関する病棟保育士の認識
- 思春期における性教育としてのピアエデュケーションに関する研究動向
- 保育所看護職者が認識している保育保健活動における役割