自然対話中の発話対における単独提示と連続提示の感情受容の比較
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概要
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自然対話中の発話対における話者の感情遷移推定手法において、急激な韻律的特徴の変化によって感情の遷移を抽出することで話者の感情状態を判別できることがわかっている。本研究では感情の遷移を時系列でより詳細に推定するため、発話対を分割した単一発話の音声(単独提示)と連続した発話対(連続提示)の2種類で評価実験を行い、聴取ラベルによって音声のラベリングを行った。感情には"平静"、"驚き"、"喜び"、"悲しみ"、"怒り"、"恐れ"を取り扱い、得られた評価傾向と音響特徴量から、話者が感情の強弱を発話中に変化させていることを確かめた。 さらに、単独提示と連続提示による感情評価は発話の前後位置によって評価傾向が変化するという結果が得られた。本研究では発話の前後関係と感情の程度を考慮することで、感情の遷移推定の正確さを向上できるか検討を行った。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2012-03-06
著者
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