日中聴取者による音声から受ける印象を用いた感情認識モデルの構築と比較
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概要
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一般的に異なる文化圏では音声による感情表現とその認識には文化的習慣により違いがある。その違いを認識モデルを構築し比較することで明確にできると考える。音声における感情認識モデルの構築では音響的特徴量を説明変数、感情尺度を目的変数として重回帰分析を用いる方法がある。この方法では音響的特徴量において音声による感情表現、認識の違いを見ることができる。しかし、文化的習慣による影響を明らかにするには難しい。本報告では、前に述べた認識モデルに中間層として印象を用いて日本人と中国人それぞれでモデルを構築し比較した結果について述べる。その結果、音声から受ける印象は文化による影響が小さく、印象から感情を認識する過程において文化的習慣による影響が大きく現れることが分かった。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2012-03-06
著者
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