モバイル網におけるTCPの輻輳制御に用いる遅延最小値の再設定方式(ポストIPネットワーキング,次世代・新世代ネットワーク(NGN),障害対策・BCP,ネットワークコーディング,セッション管理(SIP・IMS),相互接続技術/標準化,ネットワーク構成管理及び一般)
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概要
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LTEや3Gなどのモバイル網では,回線容量が広帯域化したにも関わらず,TCPスループットが低いことが課題となっている.モバイル網におけるTCPスループットを低下させる要因の1つは,輻較制御における遅延最小値の過小評価である.モバイル網では,ハンドオーバに伴ってネットワークの伝搬遅延が増加する場合があるが,従来では遅延最小値が小さくなった場合に遅延最小値の更新を行うため,遅延最小値を適切に増加できない.遅延べ一スのTCPの輻較制御アルゴリズムでは,この問題が輻較ウィンドウサイズの低下を引き起こし,TCPスループットが低下する.本稿では,データ送信端末のTCPで取得可能な情報をもとに,伝搬遅延の増加にあわせて遅延最小値を再設定するUAR(Upward Adjustment ofRTT_min)方式を提案する.垂直ハンドオーバを想定したエミュレーション評価の結果,UAR方式は伝搬遅延の増加量によらず効果があり,適切な閾値の選択によって少ない再設定回数で素早く伝搬遅延の増加に追従できることを確認した.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2013-09-05
著者
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