ネットワーク内誘導による分散資源共有機構をもつ参加型クラウドコンピューティングプラットフォーム(ポストIPネットワーキング,次世代・新世代ネットワーク(NGN),障害対策・BCP,ネットワークコーディング,セッション管理(SIP・IMS),相互接続技術/標準化,ネットワーク構成管理及び一般)

概要

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現在,IaaSに基づくクラウドサービスでは,特定の1事業者が多数の利用者に対してサービスを提供する形態が多い.また,利用者がコンピュータ資源を利用する際,実際は資源ではなく事業者とその提供するサービスを探索することが必要となる.このため複数のサーバを有し,多数の利用者の需要を賄うことのできる事業者のみがクラウドサービスへ参画することができる状況にある.また,利用単位が大きく設定されていることが多く,個人による小規模な利用がしにくいといった問題も存在する.上記の問題に対し,本研究では,計算資源やメモリ資源,コンテンツやアプリケーションなどのソフトウェア資源の提供および利用を,小さい組織や個人単位の参加を通じて構成する参加型クラウドコンピューティングプラットフォームを提唱する.また,同プラットフォームを実現するにあたり,基盤技術となるResource Breadcrumbs (RBC)方式を提案する.RBC方式において,資源提供者はメッセージを用いて周辺ノードに資源情報を拡散する.拡散された誘導情報により,利用者はより近傍に存在する所望の資源を利用可能となる.また,使用量が動的に変化する資源の管理を分散して行うことによって制御データベースへの負荷を削減し,より省コストなクラウド環境を構築することが可能となる.
一般社団法人電子情報通信学会の論文
2013-09-05

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