情報制御連携基盤による社会インフラの運用支援 : スマート社会インフラにおけるICT基盤の役割と機能(データ分析・処理基盤,セキュリティ・プライバシー保護技術,ネットワークコーディング,信頼性技術,DDoS,認証/ID管理,及び一般)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論文では,スマートシティなどの社会インフラの運用で用いるICT基盤である情報制御連携基盤(SC基盤)について,その役割と機能について紹介する。SC基盤の特長は,(1)電力,水,交通などの異なる種類の社会インフラの運用データをM2M通信機能,セキュリティ機能を介して収集・蓄積・配信する,(2)収集データはアプリケーションで共有利用することにより,新サービス提供の基盤となる。(3)収集データをアナリティクス機能で分析して,社会インフラ利用状況の見える化や問題点解決につながるデータを生成する,ことにある。見える化と問題点解決の具体例として,電力消費の変動表示,天然ガス基幹パイプラインの安全性診断を示す。SC基盤は,現在,具体的な適用を進めデータ収集・蓄積の段階にあるが,今後は時空間管理に基づくビッグデータ解析機能などを充実させる。SC基盤は社会インフラ運用のスマート化の核となることが期待される。
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2013-06-13
著者
-
水野 善弘
株式会社日立製作所 システム開発研究所 横浜ラボラトリ
-
外岡 秀樹
株式会社日立製作所 情報・通信システム社スマート情報システム統括本部
-
岩村 一昭
株式会社日立製作所 情報・通信システム社スマート情報システム統括本部
-
真下 祐一
株式会社日立製作所 情報・通信システム社スマート情報システム統括本部
関連論文
- ICタグを用いた生産・物流情報の可視化
- 情報制御連携基盤による社会インフラの運用支援 : スマート社会インフラにおけるICT基盤の役割と機能(データ分析・処理基盤,セキュリティ・プライバシー保護技術,ネットワークコーディング,信頼性技術,DDoS,認証/ID管理,及び一般)