キャリア教育をどう進めるか I : 大学生リポートによる回想と評価
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
キャリア教育とは,中教審の答申で「一人一人の社会的・職業的自立に向け,必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して,キャリア発達を促す教育である」と定義されている。端的に言えば,「生き方」探究教育である。そのため就学前の幼児期の段階から大学に至るまで,全ての学校種で体系的・系統的に実践されるものである。本研究では,青年期を迎えた大学生が,「今の私が完成されるまで」という課題作文を通して,幼少期から現在に至るまでの生活をどのように想起し,評価しているのか,そしてそれが自分にとってどのような意味があったのか,を明らかにし,キャリア発達の過程を探る。今回は,自分の幼児期(幼稚園・保育所など)の生活体験などを回想し,それをどのように自己評価しているのか,そして幼児期に必要な「キャリア教育」とはどのようなものであるか,その一端について探る。