トキ野生復帰と里山の再生(特別講演,有機ナノ材料・構造制御,デバイス応用,一般)
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概要
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トキは国内で最も有名な絶滅危惧生物のひとつで、かつて東アジアに広く分布していたが、狩猟と生息環境の悪化によって大部分の生息地で絶滅したとみられる。保護増殖主体で行われてきた日本のトキ保護政策は21世紀に入り大きく転換し、現在は野生復帰と生息地の自然再生に力が入れられている。筆者らは2002年より約20の環境NPOとともに放棄棚田・里山の自然再生や循環型農業者の支援活動を行ってきた。里山の環境保全のキーポイントは、この生態系が安定的なものではなく、利用や撹乱を行わない限り速やかに別の植生に遷移してしまう不安定性にある。そのため、里山の自然は田んぼの耕起・森林の間伐利用・畦草の刈り取りなどの利用と密接な関係を持ち、現代社会の中でこれらの利用が継続的に行われるように地域の一次産業のあり方まで考えた保全施策が求められる。
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2013-06-27
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