秘密分散システムにおける分散データの更新手法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論文では,分散情報の更新手法について考える.shamir の秘密分散法では本来 k-1 の安全性を持っているが,もし,サーバが攻撃された場合,それをそのままにしていれば攻撃に対して k-2 の安全性に落ちてしまう.ゆえに,攻撃されたということがわかった段階で,分散情報の更新が必要になってくる.自明な方法としてある,一度秘密情報を復元し分散するという手段では,手間や安全面において問題があるので,秘密情報を復元することなく全ての分散情報を更新することを考える.従来、閾値 k を変化させ,かつ秘密情報を変化させる更新手法は提案されているが,本手法は閾値 k や秘密情報を変化させることなく,全ての分散情報を更新する。また,分散情報の更新は全てシステム側で実行でき,秘密情報の持ち主の負担はない.
- 2014-05-15