LTEヘテロジニアスネットワークにおける送信電力の自己最適化方式(無線アクセス技術,一般)
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概要
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スモールセル基地局の構築や運用に関わる負荷を軽減するため,Self Organizing Network(SON)技術が注目されている.本論文では,LTEヘテロジニアスネットワークにおいて,スモールセル基地局に搭載する送信電力最適化方式を提案する.提案方式は,最適化対象セルや周辺セルでの通信負荷情報と,スモールセルに接続する移動局から報告される無線品質情報とを用いて,送信電力の変更候補値に対するユーザスループットを予測し,スループット特性を最大化する送信電力を決定する.また,近接するマクロセルとの間にX2インタフェイスが設定されていない環境を想定し,マクロセルの通信負荷を,無線品質情報を用いて推定する.シミュレーション評価の結果,提案する送信電力最適化方式により,平均ユーザスループットを劣化させること無くセル境界付近のユーザスループットを最大50%改善できることを示した.また,近接するマクロセルとの間にX2インタフェイスを設定しなくても,設定した場合と同等の改善効果が得られることを示した.
- 2013-04-11