本邦における摂食障害家族会の実態調査
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概要
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本研究の目的は,本邦における摂食障害家族会の実態を調査し,情報を共有することである.家族会の活動実態を把握するため,文献・インターネットによる検索と全国の精神保健福祉センターへの電話での聞き取り調査を実施し,そこで情報が得られた家族会にアンケート調査を実施した.その結果,全国で50の家族会の活動が確認され,49(回収率98.0%)の会がアンケートに回答した.その内訳は,家族が主催する自助グループが19(38.8%),専門家が支援するサポートグループが30(61.2%)であった.会の平均継続年数は11.3年(SD=6.5),1回の平均実施時間は2.6時間(SD=0.9),1回あたりの平均参加人数は9.7人(SD=7.0)であった.家族会の主な目的は,相互支援と疾患についての学習が多く,医療や福祉の充実のための社会的運動は少なかった.また,44(89.8%)の会が情報の公開に同意した.
- 2014-02-01