看護学生と地域高齢者との世代間交流がもたらした成果 -文献研究を通して-
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概要
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本研究の目的は、先行文献の検討を通して看護学生と地域高齢者との世代間交流がもたらした成果を明らかにすることである。医学中央雑誌Web(Ver.5)より、キーワードを「高齢者」に「看護学生」及び「交流」を掛け合わせて1983年〜2012年の全年度の原著論文を検索した。得られた文献のうち、地域高齢者との直接的な交流があったもののみを分析対象とし、文献属性及び、世代間交流の成果に関する内容を検討した。15件の原著論文は全て看護教育に携わる者によるものであった。世代間交流の成果として、看護学生は高齢者への理解と尊敬、高齢者がもつ知恵の大切さへの感知、自分自身への啓発と学びの再確認、地域の課題と地域看護の重要性への認識、世代間交流システムづくりへの期待が示された。一方、高齢者は、世代間交流の良さ、看護学生への理解と期待、看護学生への継承、世代間交流の不安と困難、世代間交流システムづくりへの希望が見出された。