発達概念理解における「進化」の考え方の利用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は、発達概念理解に際して、「進化」概念がどのように利用されるかについて検討したものである。40名の大学2年生が実験参加者となった。課題はまず1.A「イヌとネコ」、B「魚類と両生類」各群の共通点と相違点を挙げさせ、その後A,Bいずれの方が理解しやすかったかについて質問した。次に2.ピアジェの主張する発達段階説に関して、それぞれの段階において段階名から連想させる連想課題であった。さらに、3.ピアジェの発達段階説の各段階と他の段階との共通点及び相違点とを挙げさせる比較課題であった。これらを1 の結果ごとにイヌ・ネコ群(i)、魚類・両生類群(s)、不使用群(x)に分類して検討した。連想課題得点を基準とした「発達段階間の関連把握」得点を求め、3群間の平均値の差を求めると有意であった(F(2,37)=7.55,p<.01)。Tukey HSD 法による多重比較の結果、s>i,s>x となり、魚類・両生類を比較の手段として選んだ群が、基準に基づく関連得点は最も高かった。
- 2013-12-15
著者
関連論文
- 概念群の階層化方略が知識獲得に及ぼす影響
- P3-36 「教育心理学」概念からの連想に及ぼす実験参加者の特性について(教授・学習,ポスター発表)
- P7-21 英語学習DSソフトの評価の検討(測定・評価,臨床,障害,ポスター発表)
- 発達概念理解における「進化」の考え方の利用
- PF-064 携帯型ゲーム機を用いた英語学習に関する研究(教授・学習,ポスター発表)
- ニンテンドーDSを用いた大学生の英語学習に関する一考察(学習支援システムの新展開/一般)