我が国における知的障害者及び発達障害者の行動問題に関わる調査研究の動向と課題 : 支援体制や介入方法を中心に
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
他害や自傷などの行動問題を示す知的障害者や発達障害者への支援体制や介入方法が報告されている.本稿では,2013年3月までに発表され,行動問題を示す知的障害者や発達障害者への支援体制や介入方法を示唆した調査研究の成果を概観し,今後の課題について考察した.調査研究は,「学校」「幼稚園・保育所」「福祉施設」の3つの場面で実施されており,2003年以降では,発達障害者を対象とした研究が中心となっていた.また,支援体制や介入方法は,「対象者への働きかけ」「職場全体での取り組み」「関係機関・関係者との連携」の3つの観点に整理をすることができた.今後の研究課題として,(1)行動問題を示す知的障害者への支援体制や介入方法についての調査研究の実施,(2)「対象者への働きかけ」「職場全体での取り組み」「関係機関・関係者との連携」の3つの観点に関わる調査項目の開発,(3)支援体制や介入方法の成果までを含めた調査研究の必要性を示唆した.
- 2014-03-31